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私の考えるジャズ3

 前回に書いた「今を体現する」ジャズですが、どうもその手のジャズがちゃんと評価されていないと思っています。確かに馴染みのない斬新なものだったり、古きよき時代のジャズとは違います。それにすぐにセールスには結びつかないかもしれませんしCDの売り手は宣伝し難いのかもしれません。そりゃ若い女性にそれらしいことさせてジャケット綺麗に作ったほうがセールスはいいだろうしね。
 でも、そればかりだったら昔の焼き直しのジャズとジャケット映りのいいものだけが世に出てきて、ジャズの持つ革新性みたいなものを世に問うのは難しくなってしまっているように思うのです。それはジャーナリズムもかなり影響していて、日本の評論家の人たちが売れるもの、聞きやすいもの、もしくは昔のレコードで自分が好きなものばかり紹介している気がします。もちろん、そういう行為がすべて悪いわけではないですし、それがジャズの新しいファンを獲得できるのであればいいと思います。
 ただ、僕は聞きやすさというのも時代とともに変わってくるのではという思いもあります。よくジャズ入門はこのCDあたりからみたいなことを書いてある本がありますが、そういうのはたいてい名盤というわれる昔のもの(ブルーノートなどの)です。でも最近の若いジャズを知らないお客さんにそういうものを聞かせるより、新しいジャズ、たとえばブラッドメルドーやジョシュアレッドマンなんかのほうがはるかにウケがいいのです。聞き方も昔とはちがうでしょうし、リズムの捕らえ方も違うでしょう。そうなると売り手や評論家の人たちがいいと思っているものと、実際に受け入れられるものにズレが生じている点もあるのではないでしょうか。
 それと売れる売れないだけではなく、評論家という職業はいいものを世に問うという職業のはずです。セールスのものも紹介する必要もあるでしょうからそれはそれとして、これからの新しいジャズとはとうあるのか、そしてそれを実践している人たちをどうバックアップするのかということをしなければいけないと思っています。あと啓蒙ということ。これを書くとなにをエラソーにと思うかもしれませんが、ジャズは聞き込んでいってわかるという部分も持っていると思います。最初解らなくても何度が聞いていくうちに解ってくるものあるはずです。とくに新しいものにトライしているジャズは(芸術すべてそうなんですが)最初は受け入れられない部分や大衆の批判をあびたりもします。それを人々に理解してもらうように努めるのもジャーナリズムの仕事だと思うのですが。
 まあ、ジャズ自体、メジャーな世界ではなくなってきてますし、こんなことはどうでもよくて聞いたものがよければいいじゃん、という人も多いでしょう。まさにそれはそうですけど、日が当たらないジャズでもいいものもたくさんあるんだよって僕は少しづつでも言っていきたいですね。とくに日本のジャズプレーヤーで新しい今のジャズを目指している人たち、すごくストイックにジャズに取り組んでいてもあまりとりあげられていない人たち。こういう人たちを応援していきたいなって思っています。そしてお金になるかならないかということだけでなく、別のことに価値を見出して精進している人たち、その音楽をすこしでも広めるお手伝いができたらなんて思っております。

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