« 勝利の焼きおに | トップページ | 長い年月を経て気づかされること »

あれから10年

 思いがけず昨晩はサラリーマン時代の元同僚と後輩が店に遊びに来てくれました。月日が流れるのは早いもので僕がサラリーマンを(というか日本の組織を)辞めてからちょうど10年になりまして、いまじゃネクタイ締めるのなんて年に一度か二度の僕が昔はちゃんと勤め人だったのですね。

 昨晩の元同僚はすでに会社を辞めて、今では自分で会社を興し社長としてがんばっている奴でして、こいつとは若い頃ほんとよくいっしょに飲んだくれました。仕事も当時は二人とも一生懸命やったと思うし、またやる気があって会社に行くのがほんと楽しかった。昨日も「会社に行くのが楽しくて行ってたよな」とお互い同じ思いだったなとしみじみ。まだこれからいい方向に僕らの力で変えていけるのではと燃えていた時でね、絶対に組織のプレッシャーに負けるかって二人で話し合い、そしてバカやって夜通し飲んだくれてました。

 でも、結局その組織はそれからどんどん硬直化して親会社から人がどんどん送り込まれて、みんなイエスマンばかりになって、僕は香港駐在を言われた時は内心、渡りに船で「やった、この場から逃げれる」と思ったほどでした。そして、香港で「僕は僕のために生きる」ということにやっと気がつき、「会社のために生きる」ということを止めよう、そして会社を辞めようと覚悟を決めたのでした。

 元同僚の彼も同じ思いだったらしい。ほぼ時同じくして僕の後に彼も会社を辞めて、知り合いの会社に移りその後独立。現在までにはいろいろな苦労があったと聞きました。でも今お互いに思えることは、あの時、決断したことは間違いじゃなかったなということ。
 僕が辞めた理由を彼らにこう言いました。
 「ある時、僕には自分の10年後、20年後が見えちゃったんだよ。ああ僕の人生はこの会社にいる限りこのレールの上でこういう可能性の中でしか生きられないのか。それは退職するまでほぼ決まっている道なのかと。それが見えたら急に怖くなったんだよ」
 すると元同僚の彼も辞めるときはまったく同じ気持ちだったと言い、だからその後の辛いときも乗り越えてこれたんだと笑っていました。そう、そうなんだよな、あの決断した瞬間から僕らは無限の可能性を手に入れたんだよな、だからどんなときだって先に光を見ていけるんだよな。

 昨晩その元同僚といっしょにきたやはり当時から仲の良かった後輩が最近会社を辞め、彼もまた独立(といっていいでしょう)したとのこと。後輩はまだ不安でしょうがないらしく今は先が見えなくて焦っていると話していました。元同僚と僕は叱咤激励したのですがとにかく一生懸命がんばって欲しいです。そしてあの決断があったから今があると言える人生にしていって欲しい。決断したから希望が今は目の前にあるんだということを知って欲しい。

 とにかく三人、あの時あの会社で同じ時間の中で生きて、それから長い時間の後また再開できたことを心から嬉しく思いました。そして立場は違えど三人とも自分の道を歩みだしている。僕のサラリーマン時代も今思えばいい奴らに出会えて幸せだったのかもしれないな、なぜかそう思えたのであります。

(今年はあの時の仲間集めて必ず同窓会しような)

« 勝利の焼きおに | トップページ | 長い年月を経て気づかされること »

わたくしの日常」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42971/636799

この記事へのトラックバック一覧です: あれから10年:

« 勝利の焼きおに | トップページ | 長い年月を経て気づかされること »

twitter

  • twitter

最近のトラックバック

2015年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ