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僕がジャズミュージックを聴くようになった一枚(5)

Keith

 フュージョンブーム真っ只中で中学、高校という時期を過ごした僕はまったくといっていいほどロック少年ではありませんでした。以前にも書きましたがちょっと大人に対する憧れが強かったみたいで、フュージョンに傾倒してからはさらにジャズにも足を踏み入れていくことになります。そしてであった素晴らしい一枚がこれ。このアルバムは僕の人生には欠かせない一枚だと思います、キースジャレットの「ケルンコンサート」。

 最初、中学時代に僕のピアノの調律師さんの息子さんがレコードを貸してくれたのですが、レコードに針を落とした瞬間にズンッとキースの世界に引き込まれ彼のピアノの魅力にいきなりはまったのです。もうそれは尋常じゃないぐらいはまりにはまり、やはりそれから一ヶ月ぐらい狂ったように毎日聞いていたと思います。(あの当時は今みたいにたくさんの音源手に入れられなかったしね)

 キースジャレットというジャズピアニストがこの当時は出すアルバムはすべてその場での即興演奏のピアノソロアルバムでありまして、しかもライブ録音のもの。もっと詳しく説明しますと、ジャズは通常テーマとかスタンダードのメロディがあってまずそれを弾いてからそのコード進行に沿ってアドリブを展開するのが普通です。しかし、キースのこのころのライブは壇上にキースが出てきてピアノに向かうまで彼はノーアイディアであり(と当時は言われていた)ピアノに向かった瞬間から閃きと天上から降りてきたなにかによって無から有を生み出すがごとくメロディーを弾きだす(と言われてたのよ、ほんと)のです。ですので、ライブによってぜんぜん違うアルバムになるわけで、しかも10分で終るかと思えば30分以上弾いていることもあるしまあ行き当たりばったりな感じもいたしますが、スピリチュアルなオーラが漂っていたのも事実であります。きているものも70年代っぽい民族衣装的な感じだし、最近は慣れましたが演奏の途中に奇声をあげるは、足でリズムをとるはと聞いた当時は異様な感じもいたしました。

 ただ、数あるライブソロアルバムの中でもこの「ケルンコンサート」は際立って素晴らしく、秀逸な曲としての構成、展開、テンションの高さは誰もが認めるところでありましょう。3部に分かれていて、最後にはアンコールのおまけつき。このアンコールの短い曲がほんと美しい曲でありまして、その場でいきなりこんなメロディーが弾けるなんてと、中学生当時の僕はほんとうに「神の力」が降りているのではと思っていました。(今はアドリブのからくり少しわかるし、そこまでは思いませんが)

 70年代という時代がまさにこういう新しいピアノジャズを求めていたということでしょう。この時代はキースをはじめジャズピアノソロアルバムがたくさん作られるわけですが、やはりこのアルバムは歴史に残る一枚でありましょう。お店で今でもこれをかけるたびに、お客さんから反応ありますからね。初めて聴いた人がいまでも関心をもつぐらい力のあるアルバムであります。

 ちなみに僕の店が4年前にオープンしたときに一番最初にかけたCDがこの「ケルンコンサート」でありました。

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