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僕がジャズミュージックを聴くようになった一枚(6)

Masuo_1   僕の高校時代の思い出、それは音楽抜きには語れません。その当時は音楽大学を受験しようと(途中で挫折しますが)ピアノを日々(いいかげんだけど)練習したり、学校ではもっぱら友達と当時流行のフュージョンに夢中になり、昼休みや放課後レコードを貸し借りしたり、楽器を弾きながら練習したり。とにかく音楽が好きで好きで飯食うより好きでたまらなかったのです。聞くレコード、レコードみんな刺激的で、新しい世界がどんどん目の前に広がっていく感じがしていました。

 時代の空気もあり、まだバブルになる数年前で日本は好景気に向かい右肩上がりで一直線の頃、少し上の大学生はみんなお洒落で今よりずっと明るい顔で道を歩いていたように思います。僕はよくこの言葉であの頃を説明するのですが、「いつも気持ちのいい風が吹いていた時代」という気がするのです。高校の放課後の陽だまりは暖かくなんて幸せに満ちた時だったのでしょうか。

 そんな真っ只中に聴いていたのがこのアルバム、増尾好秋 GOOD MORNING、彼のここでの曲、ギタープレイは実に心地よく軽やかでまさに「気持ちのいい風」を運んでくれた一枚なのでありました。このアルバムが久しぶりにどうしても聞きたくてほんとCDで再発しているのを探しまして、やっと高田馬場のCDショップで発見、昔の友人に20年ぶりにあったような懐かしさとともに購入したのであります。

 このCDで思い出すのが、高校の友人が休み時間に教室のベランダでこのアルバムの小曲 LITTLE BIT をアコースティックギターで爪弾いていた姿。ボサノバタッチの曲をさらっと弾いていた友達にちょっと羨望の眼差しで、かっこいいなーと思ったのであります。あの時もやわらかい日差しと気持ちのいい風を感じながらだったのでしょう。あんな気持ちになることはもう今ではないのですが、それでもこの増尾のアルバムを聞くと思い出がぱぁーっと目の前に鮮やかに映し出されるのです。それは僕にとってこのアルバムがまさに「青春の音楽」だからなのでしょう。

 青くさいけどなにかピュアできらきらしている、そんな空気が一瞬で蘇る箱の鍵、それが GOOD MORNING なのです。

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