« あきらめちゃいけない | トップページ | 今は遠い海 »

思いがけず深夜のテレビで

Billy  深夜にテレビを見ていたらその時間にやっている番組と言えば通販関係ばかりなのですが、そこでビリージョエルの古い映像が流れCDをコマーシャルしていました。思わず時間が止まってしまったかのようにテレビに釘付けになってしまった僕でして、ああ懐メロだよ、これは、まずいなあと思いつつ密かに疼く感傷に少しだけ浸っておりました。あんまり感傷に浸って昔を懐かしむのをちょっと控えようと思っていた矢先だったのでねえ。(こういうことが増えると絶対に老け込みそうな気がするのよ、最近特に)

 僕はジャズ、クラシックは山ほどあるのにほんとうにポップス、ロック関係のCDとかレコードをほとんど買ったことがありません。まあ、あれほど中学からクラシック、ジャズ関係のレコードを買っていればロック、ポップスまで手が回らないというのもありましたが、まわりの友人と同じものを聞きたくないという天性の天邪鬼気質もありほとんど聞かなかったのです。しかし、その中学時代に唯一といっていいほど繰り返し聞いたポップスのレコード、それがビリージョエルのこの「ニューヨーク52番街」であります。

 なんでこのレコードだけジャズでもクラシックでもないのに持っていたのかといいますと、中学時代の親友の江口君から誕生日プレゼントにもらったからです。当時、LP一枚って月のこずかい全部かそれ以上になってしまう高価なものでしてそれを親友だった彼からもらったのはかなりの驚きと喜びでありました。そして僕もそののち彼にボストンの「ドントルックバック」のLPを誕生日にお返しにあげたのですが、今から考えると微笑ましいというか、かわいいというか。

 そういうこともあって、毎日毎日その時はビリージョエルのこのLPを聞きまして実際かなりはまりました。「ニューヨーク52番街」はビリーの中でもかなりジャズ色が強くバックミュージシャンもブレッカーブラザースやフレディハバードなど当時名うての人たちが参加していてそれも大好きになった理由の一つです。でも一番は楽曲の良さ!ジャジーな味付けをしてある曲が多いこのLPは僕にとってはビリーの最高傑作であると思っているぐらいです。

 「マイライフ」「オネスティ」とビッグヒットの曲もあり、また「ザンジバル(特に好きな曲でした)」や「ビッグショット」など名曲揃いでして、このLPだけはいつのまにか僕の中でどうしてもはずせないものになってしまったのですね。あの当時ロック、ポップスほとんど聞かないのにこのLPには出会う運命だったというのも不思議な気持ちがね、するのですよ。これだけジャジーな要素が強いのはビリーでもこのLPだけだしね(このあとのビリーはどんどんロック色が強くなって僕は嫌いになってしまったのです)、また僕が他に好きなロック、ポップス系というのがみんなジャジーな匂いのするものばかりだし(スティーリーダンとかアルジャロウとかね)。やっぱりどこかにそういう匂いのもの匂いのものに当時から惹かれていったのでしょうね。

 このLPをくれた江口君は今はどうしているのかなあ。そんな思い出もあって今でもこのLPは実家のどこかにあるはず。そういえばCDで買いなおしてなかったなあ。ああまた無性にききたくなってきた、ということでこれからまた買いに行ってこようかな。(こうやって思い出すたびにCDを買いにいきたくなるというのはもはや病気でありこれが結局感傷に浸ることになっちゃうのかしらん。それなら元の木阿弥だなあ)

« あきらめちゃいけない | トップページ | 今は遠い海 »

ジャズその他音楽」カテゴリの記事

コメント

私の場合↓

自分の場合なんかはクラシックは逆に忌まわしい音楽でした。祖父は芸大の教授&バンマス、母も同じような道を通っていたし、父は大のクラシックキ○ガイ。生まれて直ぐ兄と共に祖父・母・専属の先生につき徹底英才教育を受けて結局14年もクラシックピアノを“やらされた”
家でかかるのはひたすらクラシックだけ。土日にもなるとやっぱりクラシック音楽が大音量で一日中オーディオから流れていましたしね。もしくは母の弾くピアノ。未だにたいがいの曲は頭を聞けばそのあとも口づさめてしまう…。
学校終わって友達と遊びに行きたいのに「用事がある」とかいってピアノのレッスンの毎日。ガキ大将だった自分が「ピアノをやっている」なんてことは口が裂けても誰にも言えなかった。当時はピアノなんてやってるのは坊ちゃんか女ってイメージがあったし。
中学のときに兄がかってきたロックのテープがとても新鮮に聞こえた。俺はみんなと同じものが聞きたくてしょうがなかった。
その後自分の奥深くまで埋め込まれてしまった音楽にずっと悩まされ続けた。高校時代バンドやってても友人達の音感があまりにいい加減で驚いたり、「お前のプレイってタイト過ぎてあんまロックっぽくない」とか言われたり。

すいませんついむきになってしまいました!

素直にクラシックを聞けるようになったのはそれから10年以上もあとのことでした。

そういう過去があったとは!でもそういうことがトラウマになっちゃうことってあるよね。子供に無理な押し付けは逆効果になることもあるわけですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42971/2744410

この記事へのトラックバック一覧です: 思いがけず深夜のテレビで:

» ビリー・ジョエル [ビリー・ジョエル]
ビリー・ジョエルを先日テレビで見ました。 久しぶりに見たビリー・ジョエルは、私の記憶の中の彼自身の姿から随分変わっていました。 もう一度、彼のことが知りたいと思い、書店や図書館を回りましたが彼に関する情報は簡単には見つからず、非常に苦労しました。 他にもそんな方がいるかもしれないと思い、サイトを作りました。 ... [続きを読む]

« あきらめちゃいけない | トップページ | 今は遠い海 »

twitter

  • twitter

最近のトラックバック

2015年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ