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海にも隠れる場所はある

 大工さんと海の家は大変だろうなあ、と思うこの長雨、飲食の仕事の僕らにもあまりいいものではありません。やっぱり夏はカーッと日差しが照っているほうがどんなに暑かろうと夏らしいというもの。入道雲と青い空に強い日差しという光景にはやくなってもらいたいものであります。昨日の江ノ島なんて1500人しか人がいなかったそうで。確かに寒い海じゃあねえ、気分も盛り上がりませんな。

 僕の実家はその江ノ島から三浦半島に向かった海岸線沿いの町、葉山でありますが子供のころの夏の思い出といえばやはり海。家族でもいきましたが、当然子供たち同士でも海には小さい頃から平気でいっていました。親もあまり心配してなかったのですかね、台風の前だろうと大きな波が面白いって行ってましたが別に止められなかったです。まあ、葉山の海岸って外海じゃないので台風といってもわりと穏やかですから、しかも親たちも今みたいに過保護というわけじゃなくほったらかしのところありましたしね。

 そう考えると子供っていうのはある部分、親から完全に離れた場所で学ぶことも必要なんですね。親には知らないところである意味危険なこともしながら学んでいく。もちろん、親は見てみぬふりしているのかもしれませんが、そういう部分もないと自立した気持ちってなかなか育たないのではと思うのであります。もちろん、まだ子供だから幼稚きわまりない行動も取るからね、そうなったら大人がぴっしゃっとストップかけたり警告だしたりするのも必要ですが。それにしても、思い出してみると自然の中で放任というのが良かったのでしょう。あくまでも自然から学んだ部分の大きさは今になってわかるのです。ここまでやると死ぬなとかね(海でマジで何度か溺れかけてますからね、窮地を脱することができたから良かったですけど)、またこれは触ると痛いから次回は気をつけようとかとりあえず試してみて解るわけですよ。子供は危なくても触るし、手をだすのです。でもね、それを危ないからってやらせないと痛みがわからないから本当になぜ危ないかが理解できないのですね。今になればあの時ゴンズイでも電気くらげでも触っておいて良かったと(よく触ったよほんとに)思えますです。

 またね、それって自分で発見したんだっていう(もちろん大人は知っててもね)子供ならではの自負に繋がるのですよ。大人も知らない(と思っている)秘密基地を子供は持ちたがるのはね、大人から離れて僕たちだけでもできるんだっていう自立の第一歩かもしれないんだな。また海育ちの僕らは海水浴といっても砂浜には行かないでね、岩場の普通の人が近寄らないところに集まるわけ。これはね、僕らだけが知っているその岩の先の海底はは深くえぐれていて岩一つ無いのをわかっていて底から3メートルぐらい下の海に順番に飛び込むわけです。これは傍から見ていたらひやひやするだろうけど、僕らは理解してるのよ、ここは大丈夫だって。しかもそれを自分たちで見つけたんだぞってね、ちょっと得意になってったのです。そうやって子供は子供から大人になるための準備を始めるのでありましょう。そんな場所で自由にできた僕の子供時代はやはり幸せだったなと改めて思えるのでして、なんでもかんでも親の目の届く場所ってのも窮屈なものなんだろうとも考えるのです。

 海は広くて大きいだけじゃなくて、隠れ場所だったんだ、ということを大人になってから知りましたがあの秘密の岩場、今も地元の子供はそこで遊んでいるのでしょうか。

 

 

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コメント

ゴンズイって何?

背びれ胸びれに毒のある魚だよ。群れになってごんずい玉という黒いボールのように群がっているのをダイビングで何度も見ています。その毒のある背びれとかに触るとめちゃくちゃ痛くて腫れあがるのであります。

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