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活き活きとした庶民の生活

 ここのところ、僕のi-podのnano(携帯デジタルオーディオね)に入れて聴いているのは音楽ではありません。それは落語。お店のお客様Sさんがいろいろな名人のをMP3ファイルに落としてCDに焼いてくれました。これが実に素晴らしい話芸のものばかり。

 一昔前の名人たちの録音ですから古典落語の真髄が味わえまして、八代目三笑亭可楽(現在は九代目)や、九代目鈴々舎馬風(現在十代目)や、林家正蔵、桂小文治など、これぞ名人芸というのが聴くことができまして嬉しいかぎりであります。僕はあまり落語詳しいわけではありませんが、興味はあり高校生ぐらいから時々テレビでやっている落語などは見たり、父親が買った古今亭志ん生の話が本になったものを読んだりしてはきました。でも、実際これだけの名人のをちゃんと聞いたことがなかったので、これから少しづつ古典落語を聴いていこうかと今思っているところです。

 それにしても、やはり本当の名人というのは実に味のあるものですねえ。そこにはただ物語をしゃべっているのではなく、言葉で表現する技が随所にちりばめられ、あっという間に聞くものを引きずり込む魔力があるように思います。しかも現在ではあまり使われなくなった日本語の美しさ、ユーモア、粋さ、にため息をついてしまう(うっとりとして、というのと現状への落胆とで)。そして庶民というものをちゃかしながら(でも馬鹿にしているのではなく)庶民への深い愛情で語られていく話はただ昔を懐かしむだけではなく、今だから現代に生きる人に滲み込んでいくように思います。これは心のオアシスだなあ。

 庶民には庶民の楽しさ、喜び、生活の知恵、また権力に流されない強さ、正義など、かつての日本には底辺に活力があり、貧乏や生活の苦しさを笑い飛ばしたり長いものにまかれない力強さがあったのでしょう。古典落語にはそういう世界が実に活き活き描かれていまして、なんかいじけて疲れてしまって後ろ向きなって暗い現代の庶民とはえらく違うのに気づかされます。いろいろなことがそういう時代に比べたら便利になり、僕らははるかに近代的な暮らしを僕らはしているのですがね、どっちの世界のほうがほんとうに幸せなのか。ちょっと考えてしまうのであります。

 まあ、そんなこともありこの秋は落語に浸りちょっと真面目に聞いてみるものいいかなと思うのでありまして、もちろん寄席にもいって現在の落語も聞いてみたいのですが先ずはちゃんと名人と言われた人たちの足跡をひとつひとつ辿って聴いてみようかと思っています。こういう自分が興味を持っていくことがまた一つ増えるというのは嬉しいことでありまして、この秋はまたやることができ楽しそうであります。

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