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雨と美術館

Image0081_edited  朝から雨の火曜日。蒸し暑くまるで6月のよう。この日は久しぶりに会う友人と赤坂でランチのため、午前中から始動です。数ヶ月ぶりですが互いの近況を話しながら、彼が美味い天ぷら屋に連れって行ってくれまして、さすが食通のお勧めだけあってここのかき揚げ丼は絶品。分厚いかき揚げの中にはエビや子柱がたくさん入っておりまして、外はかりっと中はほわっ、という感じ。少し濃い目のたれが絶妙なハーモニーとなりまして、柚子の香とともに口に広がり至福の時であります。

Rimg0003_16  またちょくちょくランチにいこうと約束して、友人と大手町で別れ東西線に。このまま中野まで帰るには早いので竹橋で下車しまして東京国立近代美術館は今なにやってるのかしら、と見てみますと「モダンパラダイス、大原美術館と近代美術館の東西名画の饗宴」という面白そうな企画であります。これは見ないともったいないというわけで大雨の中、美術館に。こういう普通の人があまり外に出たくないだろう日に美術館や博物館へ行くのがなぜが僕は好きなのであります。まあ、人も少ないというのもありますが、外と中の湿度の違いとかね、雨によってその空間が異次元になっているような感じとでもいいましょうか、そんな中で観賞するのがとても気持ちが良いのです。

 さて、展示のほうは古典から近代、現代、西洋、日本、ある意味ごった煮的な見せ方で、ひとつひとつの絵は素晴らしいものがいくつもあるのですが、ⅠからⅤまで区切って説明してあるコーナー分けはなんか頭でっかちにこじつけた感じがして今ひとつ意図がよくわかりませんでした。絵画の解説って解ったような解らないようなへんな抽象的表現をする人々がいるけど、いったいそんなことどれだけの人が理解できるのかしら。なんか裸の王様的に思ってしまうのですがねえ。

 まあ、それはともかくモネ、マティス、ゴーギャン、などの名画もあったりして楽しめたことも事実。それと日本人の大正、昭和初期の画家たちの絵には胸を打たれるものも多数ありました。それにしても、この頃の画家はなんてみんな短命なのでありましょう。ほとんどが僕の年まで(41ですが)生きた人がいない。関根正二なんて20歳で死んでしまっているのですが、それまでに素晴らしい絵画を描いていることに驚愕してしまいます。いったい自分はこの年まで何をやってきたのか、人生の中でなにか生きた証をつくってきたのだろうか、うーん、これは重いテーマでありますね。関根にしてももっと生きて先の世界を見てみたかっただろうに、そこで終ってしまう人生。かたや、自ら命を絶つ人生やただ無駄に時間を過ごしていく人生。自分は今後どう生きてどう死んでいくのか。いろいろ考えさせられたのでした。

Image009_edited  常設の方にもなかなか素晴らしい作品が。鏑木清方の素晴らしい日本画がここにあるとは思いませんでした。また、岸田劉生や萬鉄五郎などの洋画家の絵も力があって思わず見とれてしまいます。美術館はやはり僕にとっていろいろな意味で力やエネルギーをもらう場所ですね。実に気持ちのよい時間でありました。

 あっという間に数時間が経ちまして、外へでると雨は本降り。雨と美術館、なかなか絵になりましていいものであります。

 

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