« 2006 1111-1113 出雲松江 男たちの旅3 | トップページ | 2006マイルチャンピオンシップ予想 »

2006 1111-1113 出雲松江 男たちの旅4

 宍道湖の夕日を堪能し実にいい気分の中、僕ら一行湖畔の宿に到着。この日のお宿は島崎藤村、芥川龍之介も泊まっていたという10部屋しかない落ち着いた老舗の旅館であります。純和風建築の建物、石を敷き詰め湖を望むお庭、これぞジャパン、和の真髄でございましてこういう場所にほっとするお年頃なんですな。最近、高層ホテルなんかがどうも落ち着かない。二十代の頃は海外出張でそういうホテルに泊まれて喜んでいたものですが、やはり日本人でしょうか、今はこの方がグッときますし気持ちが楽なのです。

 通された部屋は二間続きのなかなか広いお部屋。豪華絢爛ではありませんが歴史を感じさせるたたずまいと花がさりげなくいけてあったりして細かいところに配慮がしてあり落ち着く雰囲気。お風呂は温泉でしてかなり小さい浴場ですがいいお湯でした。今回は、温泉に重点をおくというより、旅館はとにかく美味いものをだしてくれるところにしよう、ということだったのでこれは問題なし。各々ひとっぷろ浴びてからいよいよ夕飯の時間でございます。ではすべてお見せいたしましょう、この日の宴の料理を。

Rimg0042  先付けの蟹酢と、前菜の旬の味覚盛り込み

 日本海ですからね、松葉蟹が先付けでという贅沢。前菜もひとつひとつ手が込んでいてしみじみ味わいのあるものばかり。さつまいもひとつとっても上品な味、サイコロ状に切ったかぼちゃとゆりね(だったと思う)の胡麻和えも美味、鴨や鱒の寿しなどみな和の濃すぎない味わいが素敵であります。今回はお酒は控えめ。あくまでも料理に徹するというわけでビールと熱燗と常温の地酒と共にいただきました。

Rimg0043_2  椀替り、家伝料理鰻しゃくもどき鍋

 造り、三種盛り

 造りは鯛、鮪、鯖の三種。もちろんとても美味しいのですが、とにかく素晴らしかったのは写真手前の鰻のしゃくもどき。仲居さんの話ですともともと山陰地方にはしゃくというとても美味な鳥がいたらしくその鳥が絶滅してしまったのでかわりにしゃくに味の似ていた鰻を使った鍋というのを作ったそうです。この旅館の家伝だそうで、澄んだ汁に色鮮やかな葱や銀杏などといっしょに焼かれた鰻が入っております。この鰻が甘くて味があり絶品。椀の味わいも素晴らしくこれは唸らされました。鰻は宍道湖七珍(しんじこしっちん)というこの地の代表素材でしてこういう食べ方があるのか、と目から鱗でございます。これは松江にいったらまた食べたい一品ですなあ。

Rimg0045  焼き物、御殿料理、鱸(すずき)の奉書焼

 これを一度食してみたかったのです。随分前から存在はしっていましたがやっと念願かなって奉書焼にご対面。もうね、でてきたときからいい香が漂っておりましてこのお姿は超素敵!お殿様になった気分でございまする。なにかに包んだり、全体を固めたりして蒸し焼きにするというのは古今東西まずいものがあったためしがない(伊藤経験則による)。中国の乞食鳥しかり、スペインの魚の塩釜しかり、どれをとっても旨味が中に凝縮されて調理法の中でもとても理にかなっている方法なのです。とうぜんこの鱸も不味いわけがない。

Rimg0046_3  紙をめくると鱸のお姿がお出まし。ちなみにこの鱸も宍道湖七珍のひとつ。紅葉おろしのポン酢かしょうが醤油につけていただきます。僕の好みは断然しょうが醤油。鱸の奉書からうつった素晴らしい香を消すことなくしょうがと絶妙に溶け合い、そして島根特有の甘めの醤油が鱸の淡白でありながらしみじみとした味わいを引き立たせるのです。これは鱸でなく他の魚でやっても美味そう。家でイサキあたりで試してみてもいいかもしれません。それにしても先人の知恵はやはり素晴らしい。これぞ文化であります。

Rimg0047  焚だし、かぶら蒸し

 当然グジ、甘鯛であります。もう言うこと無いねえ。絶品絶品。本山葵の香とやはり少し甘めの汁がかぶらの味わいと共に甘鯛の旨味が口の中でとろけるように・・・・書いていて馬鹿らしくなるぐらい美味いです、言葉で表現することが愚かしい。出雲松江降参です。このあたりでかなりお腹もいっぱいになってきているのですが、これでもかという美味の攻撃は続くのでありまして嬉しい悲鳴だなこれは。

Rimg0048_3  洋菜、和牛炙り

 島根和牛を炙ったものにオリープオイルがかかったもの。素晴らしく美味い牛、味わい・・・なんだけどこのコースにはいらないかなあ。いや文句のつけようが無い美味さなんですよ。ただね、これだけどれひとつとってもはずれのない地のものの日本料理の中にいきなりこれはちょっとヘビーかしら。15才若ければ問題ないのですがさすがにねえ、メタボリックらしき身体の僕にはボディブローのようにこたえましたです。でもちゃんと完食しちゃったのですが。(ほんと食い意地がはっているというか・・)

Rimg0049  油もの、もろげえび

 ははは、まだご飯にたどりつかない。ここで油もの。こういう展開で喜ぶ友人をひとり知っていますが(君だよ!)僕ら三人、顔で笑って冷や汗をかいておりました。なんと五匹もから揚げのえびが。このもろげえびも宍道湖七珍、味は居酒屋の川えびを135倍ぐらい美味くしたようなもの(なんだそりゃ)。大きさも川えびのふたまわりでかくしたようなえびでして、いやあもうノックアウト寸前であります。これ先付けに蟹のかわりにでてもいいぐらいでして、まいった、ほんとまいりました。

Rimg0050 食事、釜飯と小吸い物、香の物、津田かぶ漬

 ふぅ、やっとたどりついたご飯はなんと赤貝の釜飯。おぅ、最後にこれまた素晴らしい釜飯が。もうそうとうお腹はぱんぱんなのですが、悲しい性でありましょうかまた美味そうに思うと入っちゃうのよ、胃袋の中に。赤貝のご飯は実に淡白。しみじみとした味わいであります。この薄味が最後にふさわしい気品のある一品となっております。また津田かぶというこの地方でしかとれないかぶのお漬物が美味い。あまり美味いものだからよしゃあいいのに赤貝ごはんをおかわりまでしてしまった。その後動けなくなるほどのところへだめ押しのデザート、メロンと柿が。これぞ飽食であります。うぅ、なんともいえない達成感を味わいつつ満足至極ここに旅の絶頂を向かえ酒もそこそこに早々と我々は就寝となったのでございます。

Rimg0052  で、朝起きるとこの豪華な朝食が。すげー松江、大食漢にはたまらんだろうなあ。これが名物鯛めし。手前のお茶漬け風のが鯛めしでして、これは松江松平藩主に由来する家伝料理だそうで長崎や平戸の御用船が松江に寄ったさいに用人たちがふれたオランダ料理とそばの薬味をいっしょにして考えたものらしいです。鯛の身がそぼろ状になったものと、卵の黄身、白身、のそぼろ、ねぎ、のり、をご飯の上にかけて、そこに出汁をそそいで食すというもの。これがまた病みつきになりそうな美味さなのよね。朝からいただいてもったいないぐらいのお食事でございました。ちなみに僕らは朝っぱらから熱いのを一本つけてもらって贅沢の極み。これも宍道湖七珍の蜆の味噌汁とともに朝っぱらからいただく酒はこれまたたまらん。

Rimg0054  外は快晴。宍道湖にはいっせいに蜆漁の船がでています。出雲、松江の旅はなにからなにまでついていて、しかもどれも味わい深いものでございました。松江の町をゆっくり歩けなかったのがちょっと心残りですがこれは次回のお楽しみにとっておきましょう。それにしても男たちの旅、たまにはこういうのもいいものであります。こういう旅をするとまた東京でがんばって仕事しようという気にもなるというもの。日本中の神様がこの11月に出雲に集まるという神有月に僕らもいっしょに参加?させていただきほんと良かった。導かれたね、これはきっと。Yさん、Sさんとも初めてでしたが一緒に旅ができてよかった。またぜひご一緒したいものであります。そして、旅度々旅はまだまだ続くのであります。

« 2006 1111-1113 出雲松江 男たちの旅3 | トップページ | 2006マイルチャンピオンシップ予想 »

旅度々旅」カテゴリの記事

コメント

満足のいく旅になったようですね!

ぜひ、今度 松江の町も散策してみてください
お酒だけでなく、和菓子も目で楽しめますよ。

またお越しください!

はい、必ず再訪したいと思いました。松江散策を次回はじっくりしたいのであります。旅館でいただいた和菓子も大変おいしゅうございました。すっかり僕は島根のとりこになったようです。ぜひ次回もサンライズで伺いたいと思っております。

この記事へのコメントは終了しました。

« 2006 1111-1113 出雲松江 男たちの旅3 | トップページ | 2006マイルチャンピオンシップ予想 »

twitter

  • twitter

最近のトラックバック

2015年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ