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生き返り躍動する音

 明日がライブなので今日はこれからピアノの調律をします。今年の4月にいつも調律をしてくれていた調律師さんがお亡くなりになり、その方が体調を崩された時に代わりの人を紹介してくださったのですが、これからはその人にお願いすることになりました。もう、お店のピアノを数回見ていただいているのですが、ピアノという楽器はほんと生き物だと思います。前回調律したのが昨年の12月、正直そうとう音はばらばらになってしまっていてひどい状態、ある意味すっかり干からびてしまった植物がが水を得て命が再生していくような、そんな作業が調律であります。

 これがね、また調律師さんの腕によってほんと違うのですね。ただ音を合わせるだけのように思いますがそれだけだったら最近はいいデジタルのチューナーがあるわけで、自分でもできるはず。ところはそうはいかないのでしてこの調律師さんのさじ加減といいますか、まさにチューニングの技で活き活きとした音だったり、やる気のない音だったりとなるのです。僕はジャズを弾くようになってやっと理解できるようになったのですが、気持ちのいい音が出るピアノだと自分がその音にインスパイアされて思いもしない表現が自分の中から出てくる。そこに主張する音があるから次に出す音が見えてくるとでもいうのでしょうか、そういうこと(しょっちゅうあるわけじゃないのですが)がピアノの調律も大きな影響を与えるのであります。

 お亡くなりになった調律師さんは本当にプレイヤーが音にインスパイアされる調律をなさった方でありました。今回の調律師さんは若い方ですが、彼もそういうものを引き継いでいる真面目な人。技術は魂があってこそ人の心を動かすのであり、それはピアニストが聴衆の心を動かすのと同様、調律師の編み出した音はプレイヤーの心を動かしていく、音に魂がこもるということはそういう連鎖が見えないところにあるということなのかもしれません。

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