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10年焼酎を飲んできて

 この10年で焼酎という酒は、すっかり一般的になって普通に飲まれる酒になったと思います。僕が10年前に焼酎を飲みだした頃は、まだ東京で飲む人はあまり多くありませんでした。特に芋焼酎は、その昔、臭いきつい、というイメージがありましたが、新しい今までにないものがどんどん作られるようになり、すっきりした味わいのものがだいぶ多くなりました。

 その火付け役になった焼酎というのは、今ではプレミアム焼酎といわれ、定価よりもはるかに高い値段で取り引きされているものがいくつかあります。

 先日、家の近所のお好み焼き屋さんに家族で行ったのですが、そこになんとそのプレミアム焼酎がいくつか置いてありました。しかも、一杯それほど高くなかったので、久しぶりに(たぶん6,7年ぶりに)それらを飲んでみたのです。

 その飲んだ焼酎は「佐藤黒」、「萬善」、「村尾」という芋焼酎。これらは、大変有名になりまして、今では一本1万以上で取り引きされたりするわけですが、確かに僕の中で美味かった記憶がありました。ですので、あれからいろいろな焼酎を知り、そして飲み、今の僕はこの三つをどう感じるのか。自分でも知りたいところであります。

 それで、どうだったかといいますと、この三つどれも美味いことは美味いのですが、なんか物足りない。ええっ?こんなに普通な感じの味だっけ?という印象。このすっきりとした感じは、べつにこのプレミアム焼酎じゃなくても今なら他にある、とすら言えると思いました。

 つまり、焼酎はこの10年で、他のメーカーもかなり勉強していいものを出してきているということが一つ。それと、僕がかなり焼酎に慣れて、いろいろなものを飲むうちに、芋の香りや、味わいが押さえられてすっきりしたものだと、ちょっと物足りなく感じるようになっているのでは、というのが一つ。それと、プレミアム焼酎というのはマスメディアが過剰に演出して作り上げられたもので、それに若干踊らされた、というのが一つ。こんなところでしょうか。

 もちろん、この三つともかなり素晴らしい焼酎だとは今でも思います。でも、今だから言えますが、あの頃は、この手の焼酎はあまり世の中になく、だから個性的に思えましたし、芋焼酎の革命児のような存在でもあったでしょう。でも、10年のあいだにいろいろな焼酎がそのあと追従して、この手のものもこの三つじゃなくても味わえるようになってきた、と僕は思っています。だから、久しぶりに飲んで、ああ、こんな感じだったのか、という思いで、それ以上の感動はあまりなかったのです。

 やはり、大事なことは、自分の舌で味わって美味いと思うかどうか。プレミアムかどうか、どか雑誌の評価がどうか、ではないのです。はっきりいって、この焼酎たちが定価でちゃんと売られているなら、買って飲んでもいいのですが、高い値段だして飲むほどのことはない、と断言できると思います。なぜなら、僕は定価で買えて、味も絶対に負けていない、お奨めできる焼酎をいくつも知っているからです。

 なんども、いいますが、佐藤の黒や村尾が悪いのではないのです。それを、祭り上げて有名だからというだけで宣伝する人たち、またそれで利ザヤをかせごうとするブローカーまがいの人たち、そしてそれに乗っかってしまう消費者という構図は、そろそろやめないと。いつも考えることですが、本質、それからずれてしまっては裸の王様といわれてもしかたないのかもしれません。

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酒、料理」カテゴリの記事

コメント

権威に弱い方々のことですね。

私はどちらかというと王様のパレードを少し離れた場所からみて何が起こっているのか考えるタイプです。なんで王様なのかな~って。

因みにもしかして結構お近くにおられたりしません?私は港の方面によく魚を買いに行くんですよ(笑

一度は受け入れてみるけど、それで納得いくか、いかにかを自分に問う、そういう姿勢が大事なように思っています。

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