« さあて、やっと重い腰を | トップページ | 2010フェブラリーステークス予想 »

あのお方ですらねぇ、なるほど!

Tchaiko  昨日も書いたように、確定申告のために今日は一日中かかって伝票の仕分け作業であります。こんな時は、なにか音楽をかけながらというのがよろしい。特に、こういうときだからこそ、クラシックのシンフォニーをばんばんかけて、作業をしております。

 さて、今朝その作業に入る前、ちっちゃいのを保育園に送って家に帰る途中、ちょっとブックオフへ。CDのコーナーを見てみると、チャイコフスキーの第五交響曲のカラヤンのCDを発見。おお、これは僕が中学、高校とレコードで愛聴していたのじゃないか、と思い、値段も500円と超破格だったので即買い。

 家に帰ってよく見てみると、カラヤンでウィーンフィルとなってます。えっ、僕の持っていたのはベルリンフィルじゃなかったっけ。あれ、と思い、すぐにウェッブで調べてみますと、カラヤンは70年代にベルリンフィルで録音し、晩年84年にウィーンフィルと録音したとのこと。カラヤンは89年に81歳で亡くなっていますから、これは76歳の頃の演奏だったのです。

 まあ、カラヤンはもともとそんなに好きな指揮者ではなく、どうもかっこつけのスタイリッシュさが鼻について嫌だったのですが、なぜか、チャイコフスキーの交響曲、特に4.5,6番はカラヤンを愛聴しておりました。70年代ベルリンのチャイ5は颯爽としていて、ダイナミック。しかも、カラヤンにしては熱い演奏でありました。第四楽章なんて畳み掛ける迫力ですげーのなんの。金管バリバリの 血沸き肉踊る迫力満点のものでありました。(中学生ですから、そういうのには弱い!もうカタルシス満喫でありました。現在だとちょっときついか?)

 さて、そんな印象をもっていたカラヤンのチャイ5だったので、このウィーンもそんな感じかと思いましたら、これがぜんぜん違う。あの颯爽感がまるでない、別人のような演奏でありました。

 確かに、ベルリンという超テクニシャン揃いドライブ感全開のオケと独特のウィーンサウンドと呼ばれる暖かくそして、一歩間違えると野暮ったい(間違えないと素晴らしいのです!微妙)オケでは、切れ味も違う出ありましょう。それを考慮しても、10数年間の違いで、こんなに変わるとは。正直、驚きでした。

 いや、颯爽としてなくても、年をとった渋さやきめ細やかさがあり、テンポがおそくともバランスのよさがあれば、それはそれで聴ける演奏なのでしょうが、どうにも、一楽章、二楽章と聴いていくと、妙な感じなんです。二楽章のアンダンテカンタービレをゆっくりと歌わせているのはなかなか気持ちよかったのですが、三楽章になるとリズムが死んでいて、パートの表情もなんとも色合いに乏しく、生気がまるでない。おいおい、カラヤン寝ちまってるのか、と思うぐらいに、無表情な演奏になってしまっているように僕には聴こえました。

 そして、フィナーレの第四楽章ではまた、むっくりと起き上がったごとく、堂々とやりはじめる、というか、足元はよたよたなんだけど、ワシはまだまだこんなに威風堂々とやれるんだと、言い方悪く言えば年寄りの冷や水的な感じに聴こえてしまいました。もう、無理にしゃんとやろうとしている感じがみえみえで、急にゆっくり歌ったかとおもえば、いきなりずんずん行進しだしたり、バランスこんなにくずれていいのかしら。カラヤンの衰えがウィーンの楽団員もわかっているのか、なんかあまりめだたないところはテキトウにやってる感ありあり。弦のかけあがっていく部分なんてほんと不明瞭だし、もやっとしているのに無理に前へ前へとカラヤンが進み、オケの統率感まるでなし。いやあ、最後は笑ってしまいました。

 これね当然、おおっ名演だ!とはまるで思えないんですが、でも、あのカラヤンも晩年こんな感じだったのか、と初めて知り、それはそれで面白かったです。そう、クラシックって名演だけ楽しむのではなくて、へんな演奏というのも古今東西たくさんありまして、それを笑って楽しむというのも一興。いやあ、いろいろ見えて、面白かったですよ、このCDは。500円以上の価値がありました。

 

 

  

« さあて、やっと重い腰を | トップページ | 2010フェブラリーステークス予想 »

ジャズその他音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« さあて、やっと重い腰を | トップページ | 2010フェブラリーステークス予想 »

twitter

  • twitter

最近のトラックバック

2015年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ