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ちょっと変な、これぞ迷盤フュージョンミュージック(2)

 流行と言うのは、過ぎてみればかなり恥ずかしいということがよくある。80年代から90年代のトレンディドラマ(この言葉自体、今使うのが恥ずかしい・・・)を今たまに再放送をやっていることがあるが、あれなんか、もう赤面もので見ているのも辛い。髪型にしてもメイクにしても、あの時代、あんなにいけていたはずなのに、時は残酷だ。つまり、どんな時代もはしゃぎすぎると、流行が去ってしまえば後悔が大きいのであり、派手な結婚式でスモークをたいた中をゴンドラに乗って登場した当時のカップルたちは、今になるとよく解ることであろう。やはり流行というのはあまりのめりこまず適度な距離を置いて、眺めているのがいいようだ。そう、今10代、20代の君たち、腰パンもいずれそういう運命かもしれないのだよ。

 さて、今回ご紹介するのは、その流行に恥ずかしいほど乗ってみたのだか、うまく乗れずやめときゃよかったのに・・・・と思ってしまうアルバムだ。

Shanbara_2

シャンバラ「SHAMBARA」 

1989年

 このフュージョンバンドは女性ボーカル二人を配した6人組である。当時、超人気フュージョンバンドのカシオペアが個々のソロ活動のために休止した時、ドラムの神保とベースの桜井が中心に結成したのであるが、この活動がもとで、カシオペアを二人は脱退することになったという曰くつきのグループ。

 このバンド、あきらかに広告代理店のちゃらい企画にのせられたもので、MZA有明という山本コテツ(空間プロデューサーというわけのわからん肩書きの人)デザインのバブル感バリバリのイベント施設のプロジェクトとしてスタート。なにしろ、ヴィジュアルプロデューサーに山本寛斎を起用、ステージから衣装までを手がけ、お洒落だよーというのを前面にアピールなのだ。もう、MZAに集う当時の人々というだけで、映画「バブルへGO!!」そのもの、つまり21世紀になるとかなり恥ずかしいスポットだ。

 であるので、この企画バンド今聴いてみるとかなり変。確かに、テクニシャンの神保のドラムと桜井のベース、そしてスタジオ系ミュージシャンでかためたハイテクバンドなのだが、とにかく日本語で歌っている歌と、そのフュージョン系サウンドが実にバブル的で奇妙なのだ。

 つまり、これだけの腕のある人たちなのに、なにか新しいサウンドをしなきゃ、と思うあまりに16ビート主体のへんなりズムや、フュージョンによくみられるギミック(仕掛け)を多用している曲に無理に歌をのせているので、世界どこを探してもありえないジャパニーズフュージョン歌謡曲になってしまっている。カッコよくスタイリッシュにと本人達は思ってやったはずなのだが、なぜか、演歌のような泥臭さまででている有様だ。

 うーん、骨の髄まで日本人なのよ、結局。だって、メロディーがもう、歌謡曲的で、しかも歌っている歌詞がお洒落、お洒落にしなきゃだわ、とこれでもかという、中身なにもなしのプラスチック感だらけ。いやあ、キラキラして綺麗だわーゴージャスだわー安物のスパンコールだらけのキャバ嬢のドレスみたいで。しかも、その歌詞を二人のスタジオ系の女性ボーカルが思いっきりポジティブに歌い上げるので、その虚無感がたまらん(悟りがひらけそうだ)。そう、これこそがバブルという世の中であり、シャンバラは後世にその世界観を刻み込んで残すために結成されたのではないか、と思うぐらいだ。衣装もステージも金はかけました、テクニックだってありまっせ、でも意味はありません、だって楽しきゃいいじゃん、いまや日本は世界の頂点でジャパニーズスタイルおおいにけっこう!!イエーい!

 とのりまくってみたのだが・・・結局アルバム一枚だしてこの企画終了、バンドも解散すらなくおしまい。そして、数年後、バブルも終了。なにもなかったかのように、あとはただ風がふいているだけ~。

 CDのジャケットの裏表紙で流行の髪形、寛斎の衣装で満面の笑顔のメンバーの姿が、当時を思い出せて無性に泣けてくる。もしバブル時代を思い出し、感傷に今浸りたいなら、シャンバラ、僕の一押しなのだ。

第二回おわり

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