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シティポップスについて(1)

Abe  たまにはジャズでもクラシックでもない話を。実は(というほどでもないですが)僕はジャズ、フュージョン、ボッサ、クラシック以外にかなりマニアックに知っている音楽ジャンルがありまして、それがシティポップス。まあ、今の時代、完全な死語でありましょう。これからシティポップスについて数回にわたり、書いていこうか、と思っています。

 さて、シティポップスの全盛は1970年代後半から1980年代後半まで、約15年ぐらいの間の和製ポップスであります。 まあ、厳密にシティポップスを定義するのは難しいのですが、簡単にいっちまえば、都会にあうお洒落なアーバンテイストのポップミュージック(おおっ、まさに80年代のキャッチコピーっぽいね )。

 あと、僕が思うに有名アレンジャーがついて、歌の演奏、編曲に凝ったポップスであり、またフュージョン系ミュージシャンがバックに参加して、やはり80年代に流行したフュージョン、クロスオーバー系サウンドに歌がのった音楽とも言えるのではないでしょうか。

 僕がジャズ、フュージョンに中学、高校時代(約30年前ぐらい)に傾倒していったので、当然の流れでシティポップスもいろいろ聴くようになっていきました。

 まさに時代は高度成長の終焉に向かう、バブル前夜のイケイケの時代。それ以前のフォーク音楽に見られるような人生とは、とか、人として、とか、当時はなんかもういいよ、もっと明るく楽しもうよ、という風潮だったようで、街にお洒落して(僕は典型的なアイビーファッションに身を包んでおりました)出かけていき、そういう場所に似合う音楽と言うかね、今思えば多少軽薄な感じもありましたが、それでも、なにか綺麗で純で素直なものを追い求めていた時代の音楽、でもあったように思います。

 まあ、青春時代というのは振り返ってみれば恥ずかしいことばかりなんですが、それでもその時代時代の真っ直ぐさというのがあって、シティポップスはまさに80年代のストレートすぎるメッセージがつまったものだと思います。

 さて、そんなシティポップスの中で、当時、僕が一番よく聴いていたのが安部恭弘という人。まさに、この人こそ、THIS IS CITY POPS でありまして、たださほど売れなかったので僕と同年代でも知らない人は多いでしょう。なぜ安部恭弘にはまっていたのか、というとそれは彼の作る楽曲の良さと、それを支えるアレンジのカッコよさに尽きると思います。

 アレンジは清水信之が何枚か参加しているのですが、その中でも写真のFRAME OF MIND(1985)というアルバムは安部恭弘の最高傑作にして、清水信之のアレンジとしての最高傑作であると言っても過言ではありますまい。とにかく、バックの音を聴いているだけでもの凄い緻密で計算されたアレンジを堪能できます。もう、ほんと完全なクロスオーバーサウンドなわけで、当時僕が好きだったスティーリーダンなどのエッセンスなども聴き取れるほど、ゾクっとするシャープでタイトなサウンド。そこに、甘い安部のボーカルがのるわけで、これこそがシティポップスの真髄だろうと思う所以。一曲目のLADYという曲こそ、シティポップスの最大の魅力の詰まった曲である、と僕は断言してしまいますが、そのぐらい、彼のボーカル、コーラス、曲、アレンジ、演奏すべてがパーフェクトな世界がそこにあるのです。

 と、言ったものの、これはこの手の世界がお好きな人にとっては、ということで、まあ大半の人は、ふーん、そうなの、という感じではありましょう。でもね、シティポップスってけっこう手間ひまかけて作っている音楽なのよ。そして高度な音楽技術も投入されているし、今だったらサンプリングとかの機械で簡単にやれることを人の手でやっているという職人芸ね、それを楽しむ、というのもシティポップスの楽しみ方の一つであります。そんなシティポップスのなんたるかが、この安部恭弘のアルバムにはあると僕は今でも思っているのです。

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コメント

初めまして。安部恭弘さんの長年のファンです。安部さんの事を書いている方がいて嬉しく思いました。
私もブログをやっていまして、Key Stationという名前で、安部さんの音楽からシティ・ポップスなどのアルバムなど書いています。嬉しくてコメントさせて頂きました。

見ていただいてありがとうございます。安部さんは僕にとって青春の音楽でして、一度ちゃんと書いておこうと思い、ブログに載せました。Junさんのサイトも見てみます。

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