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シティポップスについて(番外編)

Tohsiki  80年代を中心としたシティポップスについて思うところを書いてきたのですが、今回はちょっと番外編として、リリースされたばかり(この2010年に!)のこれぞ、シティポップスじゃないか!という驚きのCDを。

 角松敏生の「City Light Dnandy」はまさか、今この時代にまた出てくるとは思わなかったあの80年代満載のアルバム。あの時代の、特にシティポップスを知っている人なら泣けることまちがいなし、こういうのを待っていたんだ!という人も僕の世代では多いのでは。

 とにかく、僕もこのブログで書いてきたシティポップスの魅力、つまりは楽曲のかっこよさ、アレンジの緻密さ、フュージョンサウンドに歌がのっているような爽快感、また歌われている夢のある多少現実離れした世界観、そして徹底的にダンディに、少々キザに、思いっきりスタイリッシュに歌われる大人の音楽、これぞまさにシティポップスであります。この、夢も希望も語られず、現実だけが重くのしかかる時代、このアルバムはこんな時代だからこそあえて出してきたのか、とすら思えるほど、今では幻となってしまったあの頃の夢がつまっている。そうか、今だからこれね、いいじゃないの、と僕は思うのです。

 アルバムの一発目、透明感のあるピアノだけのイントロから、二曲目の出だしで僕はグッときました。というのも、これは僕の好きな佐藤博のサウンドそのものじゃないか!とすぐに気づきまして、そういえば角松が佐藤博をリスペクトしている、というのを知っていたので思わずにやっとしてしまった次第。もちろん、佐藤博のエッセンスを使いつつちゃんと角松の楽曲に仕上げているのはさすが。これだけで、気分は80年代。もう、間奏のピアノソロなんてあの佐藤博のクリスタルのような音そのものなんだから、いやあ、やられたました。

 アレンジは徹底的に練りこまれていて、ドラムのタイトなリズム、ギターのリフ、カッティング、ローズピアノ的な音、すべてがモザイクのようにうまい具合にはめこまれていて、これぞフュージョンサウンド。そう、シティポップスの楽しみは歌とそれに絡み合うアレンジを聴くというのも大事な要素でして、このアルバムではスティーリーダンであったり、達郎であったり、様々な80年代のサウンドが見え隠れして、その遊び心もたまりません。ほんと80年代のサウンドが見事に甦っているのですから。

 実際、僕は80年代から90年代それほど角松好きではなかったわけで、一応だいたいアルバムは聴いていましたがのめり込んだほどではありませんでした。むしろ、今回のこのアルバムが今までで一番グッときているかも。僕の友人も20年前全盛期より胸に響くといっていました。そう、あのころより力がある意味すっと抜けていて、歌も余裕がある感じ。それがゆったりとした流れを作っていて、大人の音楽になっているようです。もちろん、80年代90年代の若さゆえの疾走感もよかったのですが、僕には今回の方がツボでありました。

 最後まで、とにかく聴きどころがたくさんで、あの時代を解る人にはぜひ聴いていただきたい。というか、むしろ、あの幻想でも夢のあった時代の音楽を、今の若者にも聴いてもらいたいですね。こんなの絵空事じゃねえか、と一蹴されるかもしれないけど、その絵空事をあこがれのように持って生きる方が、数倍、何十倍、前向きに楽しく生きれると思うけどな・・・・と40半ばの中年男は思うのであります。

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コメント

横に外れますが
Always Be With You
白い船という映画の主題歌 
監督は Railways の錦織監督
山陰とも
縁があります

サムタイム・G7です

まったく同じ感想なので思わずコメント!です
2曲目の出だしが佐藤博さんのアウエイク・・・笑
でもすばらしい! もう何回も聴いてマス
これは当分お店のヘビーローテーションになるでしょうね~

維真尽さん、この曲もいい曲ですよね。ぜひ、今回のアルバムも聴いてみて下さいませ。

サムタイムさん、書き込みありがとうございます。僕もすっかりはまりました。また、近々お邪魔いたします。

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