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癒される音色

Fortepiano_2  ハードディスクレコーダーが我家に来てから、ほんと重宝しておりまして、とにかく、仕事が夜だと、見たい番組はまったく今まで見ることができなかったのですが、簡単に予約して録画できるのは大変ありがたい。

 とくに、音楽番組を画像だけでなく、いい音で見ながら聴くことができるのは、いい時代になったとあらためて思います。先日も、モーツァルトが実際に弾いていたという、フォルテピアノという現在のピアノの原型の楽器のコンサートを録画して今、見ております。

 クリスチャン・ベザイディンオートという奏者でのモーツァルトのリサイタルでありますが、正直初めてフォルテピアノの音をちゃんと聴くことができました。フォルテピアノとは19世紀初頭以前のピアノのことなんですが、チェンバロから発達した17世紀から存在する楽器の音色は、実に澄んだ透明感のある音。今のピアノとは明らかに違う、チャーミングなきらきらした音色は、たまらないものがありました。

 なるほど、モーツァルトのピアノ曲はこういう楽器でならしてこそ、の音楽なんでありましょう。今の表現力は豊かでもヴァーンと出過ぎるピアノでは、本来のモーツァルトの良さとは違うものになっているのかも、と思ったしだい。このフォルテピアノで聴くモーツァルトは、軽やかで無邪気なモーツァルトが目の前にいるような感じすらしてくるから不思議です。ほんと、活き活きとした旋律が和泉のように湧き出るかのようなモーツァルトの楽しさ、純粋さが、実に自然に表現されるのです。やはり、モーツァルトはこうじゃないとなあ、とすら思ってしまいました。

 もちろん、今のピアノで今の時代の音楽をモーツァルトをとおして表現するというもの、芸術としては当然のこと。なにも、作曲者の時代の音やその時代の表現がすべてというわけではありません。ただ、現在のピアノの音に慣れている僕の耳には、このフォルテピアノの音はとても新鮮に響きました。40後半になってきた僕だから、なおさらこの音色にグッとくるのかも。ほんと癒される響の楽器なのです。そして、モーツァルトの良さが僕にとっては、フォルテピアノだから再認識できたようです。ほんといつまでも浸っていたいモーツァルトの世界がそこにはあり、フォルテピアノではないと表現できない世界、つまり、それはもうこの21世紀にはすでに失われてしまった音だからこそ逆に心に染み入るのかもしれません。

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