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ジャズの未来

 店のお客様に録画していただいた、坂本龍一がNHKで放送したスコラ音楽の学校のジャズの回をすべて見ました。ジャズの起源からスィング、バップ、モード、フーリーまでの流れをわかりやすく解説していて大変勉強になりました。

 その中で、気づかされたことは、ジャズとは何か、それは即興なんだ、ということ。もちろん、そんなこと当たり前なんですが、枠のようなものを常に壊しつつ、そこに新たな即興を生み出していく、そのエネルギーこそジャズなんだとあらためて思ったしだい。

 とにかく、ジャズの歴史の中で常にスタイルを壊して次に進ませたのは、その即興があるが故で、誰もやったことのない即興をということで、バップが進化し、マイルスがバップではできない即興をするためにモードが生まれ、さらにオーネットたちがもっと自由に即興するためにフリーへと向かう。ただ演奏してますということではない、未来へ押し出していくエネルギーが即興にはなければいけないのではないか。

 だから、そのエネルギーをどう即興にいかすかというために技術があるわけで、いかに技術を競うかということでは断じてない。むしろ、その即興のためには捨てなければいけない技術もあるのでして、要はその即興でなにを表現したいのか、それに尽きるのでしょう。

 そんなことを考えながらこの坂本の番組を見ていたのですが、やはりだからこそ、今の時代のジャズミュージシャンはこの21世紀にしか出せない音を見つけて即興とはなにかを突き詰めていってほしいですね。先人の素晴らしいフレーズを学ぶのもいいけれど、そこに自分の言葉がなければジャズの意味がね、僕には見出せません。そして、その即興が今を生きている人にどう響くのか、それを考えていないで演奏してもそれはジャズの理念とはちがう形骸化したジャズでしかない。でも、だからこそ、ジャズには未来もあると思っています。この時代にしか出せない即興、それこそリアルタイムなジャズなんですから。そういう意味ではオーネットの孤独と勇気(そして開き直り)とマイルスの先見性とセンスが、今の日本、世界のジャズには足りないのか、そんなことも思ったのであります。

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