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奇跡のボトル

110324_014645  この首の長いボトルはイタリア、キャンティのキャメルネックというワインのボトルです。ヴィンテージは1989年で封は切っておらず中身入っておりますが、正直ワイン自体はもう終わっていると思われ、僕の店の飾りとして5年ぐらい前から置いております。

 この一メートル以上もある長い首のボトルは今は日本には入ってきておらず、まあまさに1989年ごろバブル真っ只中に味はさておき形状で面白がって輸入されいろいろな場所で見かけました。ちなみに3リットル入っているワインで、味はともかくお値段もけっこう高かったようです。

 これ、実はとあるお客様がある酒屋からただ同然でもらってきて、僕の店に飾っておいていいよ、といって置いていったもの。けっこう図体でかいですから最初は「うーん、どうしたものか」と思っていましたが、置いておけばそれなりに目立ちますし、店のアクセントとしていつのまにか居場所を見つけたごとく置かれておったわけです。

 さて、今このボトル、僕の店では奇跡のボトルと呼ばれております。なぜか?それはあの二週間前の大地震の時、このボトルはどうなったかというとカウンターから落ちたのにもかかわらず、無傷の生還をはたしたのです!

110312_095118 右の写真は3月12日、朝9時半ごろ店内をとったもの。つまり、僕は大地震の11日は店を開けず、翌日の土曜日恐る恐るというか、店は大変なことになっているだろうと覚悟を決めて店の掃除にいったのですが、それは拍子抜けするほどたいしたことがありませんでした。積んであったCDが一部くずれ、そとに出す立てかけてあったイーゼルの看板が倒れており、あとは縦置きのグラスを冷やしている冷蔵庫の中のボトルやグラスが倒れていただけ。棚のボトル、グラスは一つも落ちておらず壊れも一切なし。

 そして、そして、このキャメルネックがこのように一メートル以上あるカウンターから椅子と椅子の間に落ちたにもかかわず、まったく壊れていませんでした。いったい、どうやって落下したというのか。20数年前のボトルですから、ガラスだって脆くなっていてもおかしくないのに。店のお客様にこの写真を見せて状況を話すると皆驚きます。そりゃそうですよ、こんな首が長くて重くてどうみても壊れやすそうなボトルがまったく割れなかったなんて!

 もう今では僕の店の御神体とまで呼ばれおり、これはちょっと簡単には手放せなくなりました。こんな時なんで、きっとこのボトルが店を守ってくれ、これからもその役目をしてくれるのだと思っております。いやあ、それにしても根性のあるボトルです。イタリアのキャンティから20数年前にはるばる遠く日本にやってきて、酒屋で捨てられる寸前に拾われ僕の店にやってきて、そしてカウンターから地震で落ちても生き残った。そう、いろいろこのボトルはなにか伝えているのかも。転んでもめげないで起き上がる。それです、だぶん、今このボトルが僕らに教えてくれることは。

 と、ちょっといい話でしょ。奇跡、ありますよ。

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