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ちょっと変な、これぞ迷盤フュージョンミュージック(3)

 2010年に2回ほど書いたのですが、なぜか中断してしまった連載?!を久しぶりに書いてみようかと。これと、シティポップスについての連載もありまして、こちらもまたたまに書いていこうと思っております。というのも、ここ数ヶ月震災の影響もあり、店もなかなか大変でありまして、とはいってもぐだぐだしていてもね、なにも変わらんのでして、やはり自分らしいことをやっていくしかないのですね、こういう時こそ。(毎回、こんなこと書いている気もしますが・・・・)

 もちろん、店のメニューや新しいお酒なんかも探すのも大事ですが、このブログもちゃんと更新しないと。そういう諸々のことがいろいろ繋がってまた次が見えると思いやってみます。

 それで、ずいぶん前回から時間が経ってしまったので第一回と第二回のリンクを貼っておきます。

http://bistorotetsu.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/1-d57f.html

http://bistorotetsu.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/2-ca68.html

 では、はじまりはじまり~。

Kanga  音楽はいつの時代にも流行があり、その時代のスターや王道の影に、地味に咲く日陰の花もある。なんて、書くとカッコイイのであるが、まあ、A級ではないB級、C級というのがロックであろうと、ソウルであろうと必ず存在し、そこには後で歴史的検証や時代的背景を探ることで見えてくる異型、奇形の面白さ、悲しさが見え隠れする。白鳥になろうとしても慣れないアヒルの悲しさとでも言おうか、いやイイとこ取りで作ってみたら、なんじゃこれとなってしまった、本人達は大真面目なだけにそのギャップが笑えそこはかとなく哀愁ただよう作品、そういうのが僕はなぜか好きなのである。

 80年代日本のフュージョンの王道と言えば、高中、カシオペア、スクェア、渡辺貞夫、日野輝正、渡辺香津美などなど、ビッグネーム(当時はビッグなのビッグ!)が存在するが、もちろんA級になれなかったB級C級の人たちもいた。A級のひとでも作品は今聴くとB,C級というのはあるが、今回は存在自体がB,C級という人たちである。そして、CD再発すらされない、いまでもレコードでしか聴けないというレアなアルバムをご紹介。(ちなみに友人がレコードからCDに落としたものを僕は持っていて、店で試聴できます)

カンガルー「NICE! NICE!! NICE!!!」

1984年

 題名どおりナイスな作品。このアルバムはこのバンドの2枚目で、4枚を出して解散。活動期間は1983年から1986年と短い。ただ、彼らは1982年のヤマハが主催するEast Westというバンドコンテストのシニア部門で最優秀グランプリに輝きデビューというスタートは華々しく、当時、大流行したシャカタクの来日公演の前座などを務めたらしい。そして、「和製シャカタク」と言われるように、この二枚目の3曲目は特に主題のキーボードからサビのメロディをコーラスで歌うなど、シャカタクに似た演奏スタイル(ようはパクリ?いやいや、様式美ね)をしていて、それが今聴くとなんとも・・・。また、2曲目はギターカッティングやコード進行がどう聴いても当時やはり流行していたスクェアの「マジック」に聴こえてしまうのは僕だけであろうか。また、8曲目などは、メロディーをコーラス二人がずっと「ラララ、ラーラーラララー」と歌っている豪気な曲もあり、バラエティにとんだアルバムになっている。

 とにかく、随所にどこかで聴いたことのある親しみやすさがグッド。なんか、これカッコよくない?的に耳に残っていたメロやリフを安直に使っちゃった、やっちゃった感がたまらなくいいのよ。そして、出来上がったものがとてつもなくチープ感が漂う作品になり、それがこの21世紀に聴くとまたなんとも楽しくなるのだね。また、ヤマハが当時前面バックアップしていたのであろうが、ヤマハ的なキーボードサウンドやエフェクトサウンドが多様されていて、それがあの80年代優等生的ヤマハサウンド、イコール楽器屋店頭でのデモ演奏みたいなノリになっちゃっているというなんともトホホなところが、いい味になってでているのだ。

 同じヤマハ的サウンドでもカシオペアはさすがにA級、音の使い方やテクニックがとび抜けているというのが、悲しいかな、カンガルーを聴くことで再確認できてしまうという点もある。つまり、いつの時代もA級にはそうなる理由があり、B,C級にはやはりそうならざるえない理由があるということ。そして、必死にA級に近づこうとして失敗しているおかしさもあれば、たまにキラリと光るおっと思わせる部分もあるから面白い。僕はね、この優等生じゃない人がたまにキラッとしちゃうとこがたまらなく好きなのよ。A級の人はそれが必然として理解できるのだけれど、必然だか偶然だか解らないといけどなんかカッコよくできちゃったじゃん、みたいなのがたまらないのだ。

 ラストから2曲目、「Halley`86」という曲なんか、出だしがファンキーなリズムとギターカッティングで始まり、洒落たイントロからまたファンキーにちょっとヘビーなキーボードソロからなぜか、いきなりさわやかなギターが奏でるサビになり、というわけ解らん展開。部分部分はいいいのだけど、別々に作ったのを強引にあわせて一曲にしてみたと言うのがあまりに露骨に解っちゃう。これがB級C級たるとこなんだなあ。まあ、とにかく面白い!これもフュージョンの一つの魅力であると、とりあえず言ってしまおう。

第三回おわり

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