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ジャズ50バカその8

8. オリジナルのジャズをやっている奴はスタンダードをやるとボロが出るからあんなことやってるんだと本気で言っているバカ

 

 日本のジャズ界を知らない人は、ほんとにこんなこと言っている人いるの?と思うかもしれないが、これが一人や二人じゃなくいるのよ、かなりの数のバカオヤジどもが。僕も実際にこういうこと言っているオヤジにあったことあるし、僕の店のお客様もあるライブハウスでとなりに座った60ぐらいのオヤジがしたり顔で「スタンダードまともに弾けないからオリジナルやってるんだ」と言われたらしい。

 そいつらは、枯葉とかいつか王子様が、とかやっていれば満足し、それどころか、普通じゃなかなか知らないバップ時代の曲をわざとリクエストして、さすがに普通のスタンダードじゃないから弾けないとミュージシャンが言うと、次回まで勉強してこい、みたいな上から目線で言ったりする。

 はあ、もうあまりにバカすぎてお話にならないのだが、ある世代のジャズファンってこの手合いがほんと多いのだ。

 じゃあ、言うけどさ、オリジナルをやっているミュージシャンがスタンダードやるとボロが出るって、どういう意味でいってるんだよ。つまりね、こいつらは4ビートのドスタンダードな弾き方でやりゃあ満足で、これはいいねえ、なんて言うのよ。現代的な、バップじゃないスタイルで演奏するとこういうのはダメだね、と馬鹿にする。

 頭が悪すぎるのだが、当然だがそんなミュージシャンたちがスタンードをやらないでオリジナルをやる理由はそんなことでは決してない。だいたい、テクニック的にみたって今のミュージシャンがスタンダードをやったところで本当にボロが出るわけないだろうが。むしろ、オリジナルで勝負している人たちは、新しいジャズを模索してそれこそがジャズやる姿勢だ、と思っているのであって、あえてスタンダードではない曲にチャレンジしてるのだ。それを、なんて失礼なこと言うのだろう。

 僕が今回、ジャズ50バカを書こうと思った理由はこういうことがあまりに多く、ふざけんな、という思いが積もりに積もったからだ。自分がある時代に熱心に聴いたある部分のジャズだけを認め、それ以外を認めるどころか、なにもわかっちゃあいないのに上から目線で馬鹿にする。まあ、実はそいつらは裸の王様で、客観的に見たら無様で無知でどうしようもない醜態なのだから、どうでもいいかもしれない。でもね、こいつらがジャズの未来をじつは閉ざし、首を締めていると僕は思っている。なぜなら、ジャズは常に今の今を表現する音楽だ、と思っているから。 

 当然のことだがスタンダードはそれは素晴らしい曲が多いのは僕もそう思っている。だが、いまから50年も前の曲をやるだけがジャズなのか。マイルスはずっとスタンダードだけをやり続けたのか。ハービーは、チックは、マイケルブレッカーは、メセニーは、メルドーは、言わずもがな、だ。それは彼らは生きた今のジャズをやっているから、スタンダードだけではないオリジナルをやるのだ。そして、僕もまだ聴いたことがない新しいジャズを常に聴きたいと思っている。

 このスタンダード偏重主義とも言える悪しき考えは、次回も別の事例で書く。そのぐらい頭にきているのだ、僕は。

 

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