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ジャズ50バカその11

11. ジャズは先ずバップが演奏できないとダメだね、とミュージシャンでもないのに偉そうに言うバカ

 

 先に説明するがビ・バップ、通称バップというのはモダンジャズの始まりのジャズの演奏様式である。つまり、モダンジャズ全盛の1940年代から1960年代ぐらいまで頻繁に行われたジャズの形態なのだが、当然ジャズの基本というのはあながち間違いではないだろう。

 なぜなら、その後のジャズ、例えばモードやフリーや現代のジャズも確かにバップがマンネリ化して、さらに違う表現形態を追求したもの、だからだ。そして、その過渡期にあったミュージシャンたち、エヴァンスでもマイルスでも、キースでもチックでも、みんなバップの洗礼を受け、その後バップではない表現を見つけていったのだ。

 だからだろうけど「やっぱりね、バップをちゃんと弾けないやつがほかの事やったって、そんなジャズはダメだね」というオヤジたちは多い。まあ、そういうことを言って、なんか威張ってみたいのだろうが、果たして現代のミュージシャンにもそんなこと言っていいのだろうか。

 先ほども書いたが、バップがマンネリ化した過渡期のミュージシャンたちは、バップ演奏に飽き足らずにほかの表現にいくわけでね、今の若いミュージシャンはもうエヴァンス以降、というかバップ以降の演奏様式からジャズに入っている人もたくさんいるのだ。そういうミュージシャンたちは当然バップを上手に演奏することより、もっとほかの表現を模索して、新しいジャズを作ろうとしているわけ。だから、今更バップを上手に演奏しようとは思っていないのだよ。

 そういう人たちにさ、またもやバカの一つ覚えのように「バップがちゃんとできないと」なんて偉そうに言う輩がいまだに多いのだから始末に負えない。

 個人的な思いを言わせてもらえば、バップはジャズの通過点に過ぎず、今のジャズミュージシャンが演奏する必然を僕は感じない。だって、明らかにバップはやり尽くされてマンネリ化して、誰がやっても同じようになっていったからエヴァンスもマイルスもコルトレーンも新しい表現を求めたわけ。それを、なぜ21世紀にもなってまだバップなんだか。いや、バップが好きだからバップをやり続ける、というミュージシャンはいいけどね、現代のジャズミュージシャンがオリジナルな表現のためにバップではないジャズを演奏しているのに、バップも弾けないくせに、とバカオヤジどもが楽器も弾けないくせに言い続けているのはほんと失礼な話である。

 まあ、その弾けないくせにって言われているピアニストが「じゃあ、バップやってみましょうか」って演奏したらけっこう弾けるのかもしれない。でもね、それはバップが弾けるか、弾けないか、でその人の技量を測るのではなく、その人の表現したいものがどうか、そのためのテクニックは十分かどうか、ということでしょ。表現したい方法がバップじゃなければバップをうまくできなくたって別にいいのよ、当たり前の話なんだけどね。

 これも、ほかの項で書いていることと一緒になるが、バップ、バップとオヤジどもがわめくのは、結局てめえらがバップしか知らない、解らない、楽しめない、ということに尽きるのだ。だから、新興勢力のほかのジャズ表現を目の敵にして、そういうことを言って溜飲を下げるという、程度の低いお話なのである。

 日本のジャズの不幸はつまるところ、この手のバカオヤジどもに問題がある、と僕は思うがね。

 

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